オーガニックで、ミニマルに。

有機にこだわる主婦の、食べること、暮らすこと、選ぶこと、守ること。

小麦の話。輸入品とプレハーベストには要注意。

 

私たちの生活に欠かせない「小麦」。

パンや麺類だけでなく、意外な場所でも使われています。

でも、その安全性についてどのくらいご存じですか?

今回は、ふだん気にしない「小麦の産地」と、「農薬残留」について書いてみます。

 

調味料にも小麦が?!

例えばこのお弁当。

揚げ物もパンも入っていませんが、実は1か所「小麦」が使われています。

分かる方、いるでしょうか?

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  • 豚肉とキャベツのコチュジャン味噌炒め
  • 小松菜の卵焼き
  • ミックスビーンズの塩麹マヨネーズ和え

正解は「コチュジャン」。

どこに入っているかと言うと、原料のお味噌とお醤油。つまり「原料の原料」です。
私も今まで知りませんでしたが、以外な場所で使われているんですね。

 

小麦に残留農薬が

 

こんな風に、主食として以外にも口にする機会の多い小麦。

それだけに安全性は重要ですが、実は心配な事態が起こっています。

それは、「農薬残留」が見つかっていること。

そして、残留しやすい農法で栽培されているということです。

 

プレハーベストという農法

その農法とは、「プレハーベスト」。

収穫(harvest)の前(pre-)に農薬を撒いてわざと枯らし、収穫を簡単にするというものです。

日本の場合、種まきの前に農薬を撒く場合があるものの、プレハーベストについては認められていません*1

 

大手メーカーのパンから検出

そして、実際に小麦製品からも農薬が検出されています。

農民連食品分析センターの調査*2によると、ほとんどの市販食パンに「グリホサート」という農薬成分の残留が認められました。

一方、オーガニックパンや国産小麦からは不検出という結果。

 

グリホサート残留がいけない理由

では、そもそもなぜグリホサートの残留がまずいのでしょうか?

それは、第一に発がん性の懸念があること*3

第二に、グリホサートは抗生物質としても特許を取っており*4、子供の腸内細菌叢への影響が心配なこと。

第三に、血液脳関門を破壊する恐れがあり、アルミニウム等の有害物質を脳内へ蓄積してしまうリスクが指摘されていることです*5

こういったことから、私自身はオーガニックか国産小麦使用の製品を選ぶようにしています。

 

実はほとんどが輸入

プレハーベストを認める米、カナダ、豪州が大半

ただ、こういった選択は決して簡単ではありません。

なぜなら、日本で流通する小麦の約9割が輸入品だからです。

輸入小麦のうち、半数以上がアメリカ産、次いでカナダ、オーストラリアの順*6。そして、これら3カ国はどれもプレハーベストを認めています。

 

EUでもプレハーベストあり

また、EUは「予防原則」(健康影響のうたがわしいものは使わない)というスタンスで、食品の安全性には厳しいのですが、そこでも農薬残留のしやすい農法が認められています*7

つまり、国内で流通している小麦製品には、つねに残留リスクがつきまとうということ。そのため、小麦製品を買う際には「原料の生産地」までチェックが必要なのです。

 

まとめ

  • 小麦は調味料など、意外な食材にも使われている
  • 市販パンから農薬成分の残留が見つかっている
  • 国内で流通する小麦粉の大半は、残留しやすい農法のもの
  • 残留を避けるには、農薬に頼らない「オーガニック」か「国産小麦」を選ぶ

 

ネットで手に入る国産有機小麦粉 

・熊本県産薄力粉

ろのわ 有機小麦粉(薄力・精白) 400g

ろのわ 有機小麦粉(薄力・精白) 400g

 

 

・石川県産強力粉

金沢大地 石川県産有機小麦粉 強力粉 500g

金沢大地 石川県産有機小麦粉 強力粉 500g

 

 

*1:参照:http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/661/956/04%20gap_kihan21-30,0.pdf 例えば、この資料では、農薬の使用時に必ず「収穫前の使用禁止期間」を確認するよう定めています。2019/4/15閲覧

*2:

earlybirds.ddo.jp

 

*3:アメリカで発がん性を認める判決が相次いでおり、販売元は多額の賠償金を支払うよう命じられています。

*4:

patents.google.com

*5:

ja.momsacrossamerica.com

2020/3/13閲覧。

*6:農林水産省「麦の参考資料 : 麦の需給に関する見通し(動向編)」

https://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/mugi_zyukyuu/attach/pdf/index-71.pdf

p.3,7参照。

*7:Clarification of Pre-harvest uses of glyphosate

https://www.glyphosate.eu/system/files/sidebox-files/clarification_of_pre-harvest_uses_of_glyphsate_en_0.pdf p.11に、国ごとのプレハーベスト承認状況と農作物ごとの使用可否が書かれています。表なので、見やすいですね。なお、フランスでは今年2019年1月に販売禁止されたため、この表も更新が必要でしょう。