オーガニックで、ミニマルに。

有機にこだわる主婦の、食べること、暮らすこと、選ぶこと、守ること。

私がカンパをする理由、または「できる人ができることをやる」ということ。

余力を分け合って「生きやすい社会」へ。オーガニックの理念にも通じます。

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 生活クラブ生協を通じ、新型コロナで経済的に困っている方へのカンパをさせてもらいました。
 今回は、なぜこうした行動に至ったかを書きたいと思います。

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カンパした理由

 新型コロナで苦労される方も多いなか、幸いわが家は平時に近いくらしができています。保育園などの影響は出ましたが、それでも生活が揺らぐほどではありません。本当にありがたいことだと思います。
 ただその一方で、厳しい状況にある方々に何かできないかとも考えていました。そこで生活クラブの取り組みを知り、賛同させてもらったのです。
 寄付は1口500円で、まず生活クラブ基金から支援団体に渡り、そこから当事者へと渡される仕組みです。
 私ひとりではわずかな額ですが、たくさんの力が集まることを願っています。

 

困窮家庭 収入少ないほど減収

 困っている方はたくさんいらっしゃいますが、特にひとり親世帯への影響は深刻です。お子さんの学費に困ったり、休校で生活費がかさんだり…といった状況も耳にします。
 また、朝日新聞のアンケート*1には、もともと収入が少ない人ほど減収しやすいという傾向が表れていました。年収200万円未満の世帯ではじつに3割の世帯が「収入が5割以上減った」と回答し、3~4割減の方も少なくありません。
 たとえば年収180万円の場合、5割減なら月収7万5千円です。ここまで減ると「どうやって命をつなぐか」が深刻な問題となるはずです。私も学生時代これに近い生活をしましたが、一人ならまだしも子を養うなど考えも及びません。本当にギリギリの状況だと思います。

 

公的支援を頼れない現状

 もちろん、国や自治体も黙って見ているわけではありません。厚労省は5万円の臨時特別給付を決定し*2、また自治体もぞくぞくと独自支援を始めています。
 ただ、すべての人に行き届くにはハードルもあるでしょう。4月中旬に閣議決定された「特別定額給付金」10万円ですら、まだ100%の給付には至っていないのです*3。こうした追加の方策も、いつ実現するのか不安が残ります。

 

だから、「できること」をやる

 こうした状況のなか、頼りになるのが一般市民です。
 「できる人ができることをやる」というのは単純なことですが、潜在的な力としては大きな可能性を秘めています。
 たとえば、タイでは100万人にのぼるボランティアが近所を巡回し、検温をしたりマスク着用の大切さを説いてまわったそうです*4。こうした成果もあってか、人口100万人あたり感染者数は日本の約10分の1にとどまっています*5
 日本は近所づきあいが希薄な国ですが、それでも隣人支援のあり方を考える余地はまだ残されています。

 

生きやすい社会は市民が作る

 私は芸能人のような巨額の寄付はできませんし、移動も以前ほどは自由になりません。感染拡大を防ぐ必要があるからです。
 それでも、数百円を振り込むことなら難しくありません。
 多少は余力のある人が、その余力の範囲内で、かつ感染を予防しながらできることはまだあるのです。
 私の人生のテーマとなった「オーガニック」の理念には、誰もが生きやすい世の中づくりに通じる部分があります。それを実現するものこそエシカル(倫理的)なお金の使い方であり、私もそうした行動を取りたいのです。

 

つらい方はSOSを!

 ただ当然ながら、こうした行動ができる人ばかりではありません。生きることに精いっぱいで他人のことなど考えられないという状況は、収入の多寡に関わらず誰にでもありえます。
 そういった場合に大切なのは、自分を第一に考えることです。誰かを支援するというよりも、むしろ「支援される側」として助けを求めなければなりません。
 身近に相談相手がいなければ、遠くの家族や区役所、電話相談、どこでもよいので頼ってください。「困っています」と声を上げることが、まずは何より大切です。

 

最後に

 今回は、私にできる範囲での生活支援として「カンパ」をした背景を書かせてもらいました。
 「自己責任」という言葉が広まって久しいですが、これは言われた人だけでなく言った人をも追い詰める言葉です。苦しい時はひとに頼る、ひとが大変なら自分がやるという「お互いさま」が社会の土台にならないと、新型コロナのような危機を乗り越えるのは難しいでしょう。
 だからこそ、私は微力であってもできることがしたいのです。各地へのカンパを、これからも続けたいと思います。

*1:朝日新聞2020年7月5日「フォーラム 子育て世帯への打撃」欄。https://www.asahi.com/articles/DA3S14537835.html

*2:厚労省「ひとり親世帯臨時特別給付金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11456.html

*3:大阪市の場合、8月26日振込予定で95.5%。https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000502306.html

*4:朝日新聞2020年7月5日「100万人の「草の根」活動」。https://www.asahi.com/articles/DA3S14537846.html

*5:COVID-19 Coronavirus - Update https://virusncov.com/(8月22日閲覧。)閲覧日の時点では、タイは人口100万人あたり49人、日本は472人(合計59,721人)でした。なおNHK発表(NHK新型コロナウイルス特設サイト「都道府県ごとの感染者数(累計・NHKまとめ)」https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/)では8月21日 23:59時点 61066人との情報です(8月22日閲覧。)。集計差の原因は定かではありませんが、タイの100万人あたり感染者数が日本の約10分の1であることに変わりはありません。