オーガニックで、ミニマルに。

有機にこだわる主婦の、食べること、暮らすこと、選ぶこと、守ること。

オーガニックコットンの楽しみ方~どこに何を使う? 私の場合~

良いものこそ日常に取り入れるという選択。

f:id:KatieFue:20200828160220j:plain

 オーガニックコットンを普段づかいしています。
 …と言ったら、「え~、高そう!」「私には無理」と思われるかも知れません。
 でも、場所を絞ればお財布にもやさしく、上質な手触りを楽しめるんですよ。安全性に配慮したものも手に入ります。
 今回は、どんな場所が効果的かわが家ではどんな製品を使っているかをご紹介します。ご参考になさって下さいね。
※メーカーや業界団体からのご提供は受けておりません。

■ふだん使いの要点

▶大事なところにポイント使い

 わが家では認証または認定*1を受けたオーガニックコットンを使っています。
 本当はすべてオーガニックにしたいところですが、価格もあってなかなか難しいのが本音です。そのため、使う場所を限定することでコストのバランスを取っています。
 具体的には、「直接肌に触れるもの」「子どものもの」「長期間使えるもの」を基準に、布ナプキンや寝具、子供服などに使っています。

 

▶使い心地と安全性

オーガニックコットンの良さ

 こういった場所に使う理由は2つあり、1つ目は肌触りのよさ、2つ目は皮膚トラブルの回避です。
 オーガニックコットンの持つなめらかな触感は、普通の製品ではなかなか味わえません。また、化学処理を制限したものは安全性が高いため、デリケートな場所にはオススメです(「ひとくちメモ①」参照)。

 

加工は製品によっても差が

 ただし、「化学処理を制限していない認証はすべて危険」かと言うとそうではありません。そういったものの中にも安全性に配慮したものは存在します(「ひとくちメモ②」参照)。つまり、認証だけでなく製品の中身を知ることも大切なのです。
 そういったことから、私は有機栽培の応援としてさまざまな認証等を取り入れることにしています。寝具などの「一生モノ」には思い切って投資し、ながく愛用するのも私の考え方です。

 

✎ひとくちメモ①:繊維の化学処理について

 ふつう、生地には漂白や染色といった処理がされており、デザインの根幹をなす大切な要素です。「おしゃれだから選ぶ」というのは当然ですよね。
 ただ、そこに使われる物質にはアレルギー源となるものもあり、使う場所によっては注意が必要です。
 というのも、専門家によれば①分子量が小さく ②油に溶けやすい物質は経皮吸収によってアレルギーを引き起こす可能性があるためです*2
 しかも、下着ゾーンや顔などは薬剤を吸収しやすいという特徴もあります*3。毛細血管に入った物質はすばやく全身に行きわたるため*4、こうした部分については繊維に限らず、安全性の確かなものを使うのが賢明です。「オーガニックコットンの良さ」に戻る

 

■わが家のオーガニックコットン

 では、わが家で使っている製品をご紹介します。認証等の簡単な説明もありますのでご参考にどうぞ。
※認証等の詳しい解説はこちら:「知っておきたいオーガニックコットンの認証・認定~NOC、GOTS、OCS~」

▶GOTS

特色…化学処理をきびしく制限
   年1回監査が必要な国際認証。

敷き布団カバー 

f:id:KatieFue:20200828134018j:plain

 目の詰まった生地で、しっかりしたハリ感は高級感抜群です。
 汗をしっかり吸うので、夏場も快適だと家族も喜んでいます。
 厳しい認証のためお値段も相応ですが、カバーは長い間使えるのでコスパを考えてもオススメです。

 

▶OCS

特色…こちらも国際認証。
   化学処理は問われないため、
   色や風合いが選べるのが特徴。

敷き布団

OCS オーガニックコットン

OCS オーガニックコットン

側生地は100%オーガニックコットンですが、布団全体の重量比では10%なので「10%オーガニックコットン混」という表示です。

 側生地は100%オーガニックコットンです。
 ちょっと贅沢ですが、わが子のベビーベッド卒業記念としてプレゼントしました。
 中綿の良さもあるのでしょうが、体をしっかり支えてくれるようで寝心地が良いです。この布団で初めて寝かしつけした時、あまりの心地よさにうたた寝してしまいました。
 なかなかのお値段ですが、一生大切にしてくれたら嬉しいです。

洋裁生地

f:id:KatieFue:20200828115048j:plain

 こちらは手芸店で購入しました。パステルカラーが可愛い生地です。
 他の認証等ではあまり染色されたものを見かけませんが、OCSはその点さまざまな色が楽しめます
 とはいえ、外部認証されたオーガニックコットンが原料なのは他の認証等と同じです。デザイン性もあって取り入れやすいので、オーガニック初心者の方にはピッタリでしょう。

 

▶NOC

特色…化学処理を認めない。
   一般綿との混紡も不可

子供用レギンス

 伸びがよくとても丈夫です。着回しもしやすいので春・秋・冬と大活躍!
 厚手なので、真冬でもこれ1枚で過ごせました。
 かなり伸びるのでサイズの融通もききますし、男女問わないデザインなので「おさがり」にしても違和感がありません。
 ハーフパンツやスカートを重ねても可愛いですね。レビュー記事はこちらです。↓

katiefue-happy-housewife-life.hatenadiary.jp

 

布ナプキン生地

f:id:KatieFue:20200828115141j:plain

f:id:KatieFue:20200828115159j:plain

 手作り用に購入した「コットンネル生地」です。
 薄い茶色ですが、染色されたものではありません。「カラードコットン」といって色付きの綿花から作られています。
 生地は滑らかな手触りで、目も詰まっており吸水性も十分です。
 案外ヘタりにくいため、遠慮なく洗濯できるのが嬉しいところです。

 

出産祝い 

 また、友達の出産祝いにも使わせてもらっています。
 ベビー服やタオルを贈ったところ、「ふわふわだね!」と喜んでもらいました。
 化学処理されていないことがあらかじめ分かるため、赤ちゃんにも安心してプレゼントできるのが嬉しいです。

 

✎ひとくちメモ②:化学処理の有無について

 OCSのように化学処理を問わない認証であっても、じっさいの化学処理の有無やその程度はさまざまです。無蛍光・無漂白のOCS認証商品もあります。
 NOCのオーガニック基準はもともと化学処理を認めていませんが、それ以外ではメーカーへの確認がオススメです。「加工は製品によっても差が」に戻る

 

■販売会社

 では私の知っている販売会社をご紹介します(※順不同。店名/会社名、取り扱う認証等の順)。
 認証の内容や化学処理など、分からないことは質問するのがオススメです。
 もちろんこの他にも様々なお店があるため、NOCJOCA(GOTS推進団体)、MSI(OCSアンバサダー)といった業界団体に問い合わせるのもよいでしょう。

 

■まとめ

▶直感的に分かる良さ

 今回は、普段使いのポイントとわが家のオーガニックコットン製品をご紹介しました。
 使ってみて驚いたのは、予備知識のない方にも喜んでもらえることです。夫は布団カバーを変えたとたん「以前のものと全然違う。手触りも寝心地も良い」と感動していました。
 こうした「なんとなく良い/悪い」という感覚はデータでは測りがたいものですが、じつは化学物質過敏症の専門家も直感の大切さを指摘されています*5。皮膚は人体のバリアですので、知識がなくても感覚で分かるというは当然かも知れません。

 

▶プレゼントに最適

 また、繰り返しになりますが私は認証等を受けたものを選ぶようにしています。
 それは認証等を管理される方や、厳しい基準をクリアするために努力されている方を応援したいからです。つまり、買い支えです。
 そういうプロセスを経た商品は確かに値段が張りますが、高級感があるぶんプレゼントには相応しいでしょう。自分へのご褒美というのもいいですね。
 皆さんも、まずは取り入れやすいものから試してみてはいかがですか?

(文・写真・イラスト 鈴木かや)

*1:ここでは、売り手でも買い手でもない「第三者機関」により基準適合が確認されたものを「認証」、認定団体による独自基準に適合すると確認されたものを「認定」と呼びます。前者はGOTSとOCS、後者はNOCです。以後2つまとめて「認証等」と呼ぶこととします。

*2:佐々木和実(2016)「繊維製品による健康被害 —繊維製品によるアレルギー発症と原因物質」、一般社団法人日本繊維機械学会 月刊「せんい」Vol.69, No.10, pp.623-633, p.626.

*3:古江増隆(2009)「5.ステロイド外用薬の使い方:コツと落とし穴」一般社団法人日本アレルギー学会「アレルギー」Vol.58, No.5, pp.491-498, p.493.(https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/58/5/58_KJ00005648261/_pdf

*4:岩井秀隆(2001)「化粧品におけるスキンケア製剤の役割」、オレオサイエンス Vol.1, No.3, pp.255-263, p.258. (https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/1/3/1_255/_pdf/-char/ja)以下引用。「医薬品での経皮吸収のメリットは経口投与の場合と比較され,直接毛細血管に入ることにより, (1)肝臓への取り込みによる薬効成分の分解がない, (2)即効性が高いことが挙げられる。

*5:月刊『食べもの通信』(2020年9月号)pp.20-21 吹角隆之先生「安全なマスクの選び方 化学物質過敏症の方はご注意を」p.21.